ベルガマ観光(アクロポリス)(2002.12.15)
3.ベルガマのアクロポリス
12月15日(日)朝早く、チャナッカレからベルガマへ向かう。
トルコのアジア領域はアナトリアと呼ばれている。「太陽の沈む国」という意味だそうだ。ヨーロッパから見れば、太陽の昇る国だが、古代文明発祥の地メソポタミヤから見れば正しく沈む国だ。トルコの東南部はメソポタミヤの一部だった。チグリス・ユーフテラスの二つの河は、トルコ東部の山岳地帯から流れ出ている。

西部アナトリアのベルガマは、ヘレニズムとローマ時代を通じて繁栄したアクロポリスと広大な医療施設アスクレピオンの遺跡があることで有名だ。

チャナッカレから約230km、3時間でベルガマに着いた。
海抜275mの高台の頂上に作られたベルガマのアクロポリスは、古代世界で最も高く、最も壮大なアクロポリスの一つと数えられている。

青空をバックに「トラヤヌス神殿」を仰ぎ見た時は、ここはギリシアかと思った。この白亜の神殿は壮大な中にヘレニズムを残しており、ローマ時代の代表的な建物と言われている。

1万5千人収容出来るアクロポリスの劇場には圧倒された。アーチ型の城門他数々の遺跡群。
古代世界の七不思議の一つである「ゼウスの祭壇」は基礎と階段しか残っていなかった。殆どの遺物は発掘したドイツに持って帰られた。ベルリンには「ペルガモン博物館」があるという。

これらのアクロポリスの建物群をみた私は、トルコに来て本当に良かったと思った。妻も同じ意見だった。

(2003.1.3)
続く
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