早春の仏果山(1996.3.20)






丹沢山塊の北東を一望のもとに見渡せる仏果山と高取山。

7時前に南千住の家を出る。新宿で小田急に乗り換えて、本厚木を目指す。息子の好きな沢野ひとしの「休息の山}を夢中で読んでいたら、藤沢まで来てしまった。相模大野迄引き返して、本厚木に至る。約1時間のロス。そういえばこの前住んでいた中央林間の寮がちらっと見えたっけ。まぬけな自分にあきれる。

本厚木よりバスで40分かかって、撚糸組合前で降りる。
10時半、ゆっくり歩き出す。松葉川に沿って30分で登山口に着く。登山口からは赤土の滑りやすい道を登りはじめる。
かなりきつい登りだ。汗がじわっと吹き出す。

途中数人の中学生が降りてきて「仏果山はどう行くんですか?」と聞く。「これを登ればいいはず」と自信をもって答える。
「だけど金網があるんです」と頼りない返事。「それは鹿柵だから通ればいい」と昨夜の下調べの成果を披露する。

12時に頂上に着く。約1時間半、久しぶりにつらい登りだった。標高747mだから大阪の生駒山より高い。
新宿で買ったタケノコ弁当を食べる。回りには数組みの中年登山グループ。ワイワイガヤガヤ多少羨ましく感じる。

鉄塔の展望台はまさに大パノラマ。西に大山が黒々と聳えたち、その右に丹沢山,蛭ガ岳が白く輝いている。
この前登った塔ガ岳は大山の後ろではっきりわからなかったが、いずれにしてもこの時期の丹沢はまだ冬の中みたいだ。
北側には1月登った高尾山と陣馬山が懐かしく見えた。

帰りは高取山の頂を踏んで降った。やはりあちこちに鹿柵があった。良くみれば10-15年生の桧が植林されている。
塔が岳の頂上でも見たが、この丹沢界隈にはまだ鹿がたくさんいるみたいだ。
尾根道から中津川の宮が瀬ダムがほぼ完成している様がよく分かった。この数年でこの辺りの風景がかなり変わるものと思われる。
帰りに秋葉原を覗いて、5時ごろ家に着く。


終わり

(記述日:1996.3.20)
(掲載日:2003.1.19)






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