序(2002.12.13〜12.14)








1.序

アメリカによるイラク攻撃が秒読み態勢に入った。既に空爆を開始しているという情報もある。
昨年の同時テロ以来、アメリカは武力でアフガニスタンを倒し、今又イラクを大量破壊兵器を作っていると言う理由で潰そうとしている。国連による査察が実施されているにも関わらず、結果も見ずして武力を使おうとするアメリカに世界の各国は眉をひそめている。
一昔前は裏でのCIA工作があったとしても、表向きは現地の反体制の要請によって助けると言う大儀名文によって他国を侵略した。

ソ連が崩壊し、社会主義が資本主義に飲み込まれたような現在、世界一強いと自負するアメリカは世界の憲兵たる役割を自分の考えで押し進めようとしている。
アメリカが自分の持っている大量破壊兵器(核兵器)を放棄するから、イラクも作るなというなら話は分かるが。

結局今回の攻撃は、世界第二位埋蔵石油を持っているイラクを己が支配下に収めたいのが本音と思うがどうだろうか。

シルクロードを中心に世界遺産の旅を続けている私達夫婦は、「文明の十字路」と言われるトルコ旅行を決めた。
イラクと国境を接し、NATOの一員でもあるトルコへ行くことに大概の友は「よくまあーこの時期に」と呆れ顔。

阪急trapicsによる「スペシャルトルコ11日間」。シンガポール航空を使う為、行き帰りはシンガポールに寄るとのこと。

平成14年12月13日(金)、午前10時関西国際空港に集合。総勢20名。6組の夫婦と女性連れの4組に添乗員の出口(女性)さん。
シンガポール航空SQ985便にて12時発。6時間でシンガポールに着く。チャンギ国際空港はさすがに大きく綺麗だ。
6時間の乗り換え時間待ちの為、空港サービスによる夜の市内観光にTさん夫婦と参加した。バスでの1時間半の観光だったが、夜の為殆ど何も見えなかった。空港で少しのお金をシンガポールドルに替え、オープンカフェ式の店で「やきめし」を食べた
エーゲ海を見ての昼食







23時50分SQ404にてシンガポールを発つ。7時間程夜の空を飛んで、アラブ首長国連邦のドバイに寄る。空から見えたドバイはオレンジ色の大変美しい夜景だった。金持ちの国なのか、ボルネオのブルネイの夜景と良く似た感じだった。どちらも産油国か。
1時間ほど空港をうろうろして、4時20分に同じ飛行機でドバイを飛び立つ。

12月14日(土)朝7時過ぎにトルコのあのイスタンプールに着く。空港で2万円を両替したら、なんと2億4000万TL(トルコリラ)をくれた。トルコはインフレが激しい。最も高額な紙幣は一千万TL.全ての紙幣に近代トルコの英雄であり初代大統領ムスタファ・ケマルの顔が印刷されていた。ケマルは「アタチュルク(トルコの父)」と呼ばれ、現在も国民に敬愛されている。ちなみに1回のトイレ代は25万TL(約20円か)。


(2003.1.2)




                                  続く 




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