関東方面の100名山は,すべて冬山になってしまった。
実力も経験も無い私は,ただ春の来るのを待つしか仕様が無い。
正月の飲み食いの清算をすべく,体の中の毒気を抜くため,今日1月6日,東京近郊の代表的ハイキングコースとして,奥高尾縦走を選んだ。アルペンガイドで星2つがついているから,そこそこのコースと思う。
新宿から京王線で高尾山口駅へ行く。ケーブルで高尾山へ登る。このケーブルの角度は,31度もあり 日本一らしい。
途中座席から滑りそうになった。
8時50分に歩きだし,薬王院を経て,9時15分に高尾山頂に着いた。 一丁平を通過し10時10分に小仏城山に着く。
400円のおでんと200円のナメコ汁を食べる。美味しかった。
甲州街道の要所であった小仏峠を越えて,標高727mの景信山に11時05分に着く。
新宿で買ったおいなりさんを食べて,進むべきか降りるべきか悩んだ。これまでは快調に飛ばして来たが,明るいうちに陣馬山へたどり着けるかどうか自信が無かった。
もし途中でやばいとなったら,逃げ道を降りるとして前進する。疲れも無く,足も気持ちよく前に出て,距離を稼ぐ。
尾根道で会った,陣馬山から来た人が『もう高尾山から来られたのですか?』と驚いていた。
かなり早いピッチらしい。12時30分に明王峠に着いた。茶店で200円のホットコーヒを飲む。喫茶店の様なコーヒで旨く安かった。
午後1時10分に陣馬山の頂上を踏む。清水茶屋で缶ビールと山菜うどんを注文する。
いつもはここから富士山がはっきりと見えるらしい。
茶屋を経営している清水辰江おばさんは,富士山の上に浮かぶ雲を色々スケッチしているらしい。彼女の25年の山暮らしを文と絵で書いた『陣馬山日記』を買う。
急な木段を降りて和田峠に着く。ここから陣馬山高原下までアスファルトの車道を歩く。快調な足運びで,何人かの人を抜く。50分の予定を30分程でバス停に着く。
ほぼ同時にバス停に着いた人から,『お宅は足が速いですね,何回か途中,見かけたが 足の運びがしっかりしてます』と褒められた。
年末の両神山・雲取山での鍛練がそろそろ効果が出て来たかと,多少自信がついた。
3時10分のバスで,JR八王子経由で帰った。
終わり
(記述日:1996.1.6)
(掲載日:2003.2.14)