初めてのポーランド
初めてのポーランド(2011.8.26〜9.4)
歴史に残る残酷な「アウシュビッツ強制収容所」のあるポーランド、また中世の建物が多く残るポーランドを訪問するツアーが、なかなか無く、旅行社に問い合わせて1ヶ月ほど
経って連絡が入り、この夏に実施とのことで即日我々夫婦で申し込んだ。
今回は、ポーランド以外にオーストリア・チェコ・スロバキア・ハンガリーと周辺国を入れて
5カ国10日間の周遊となった。
11年前に「東欧3カ国」と言うことで、オーストリア・チェコ・ハンガリーには訪れているが、素晴らしい印象があり楽しみたいと思う。

1日目:添乗員の市川さんにお目にかかり航空券を受け取り自分たちでスーツケースを預けたり座席チケットを取る。
今回の国は全てEU連合に加盟し通貨はユーロでも可能だが、ちょっとした買い物やトイレチップなどで必要とのことで、両替する。
ウイーンはユーロ(1?=115円)チェコはコルナ(5.37円)ポーランドはズロチ(32円)ハンガリーはフォリント(0.49円)ちょっと混乱しそうな単位。
今回はご夫婦連れが多い。関空出発夜11時55分カタール航空でドーハまで11時間のフライト。
寝るしかない。日本時間では到着が正午前だが時差で早朝5時前。ドーハ空港は新しい感じがした。
トランジットのため3時間半待機。機内で朝食も出たが食べなかったので初めてのドーハ空港内でコーヒ−ショップへ入る。
近くのテーブルに子連れの若い夫婦がいて女性はイスラムらしく黒いヴェールで髪を隠し、顔は濃い化粧の美人。コーラを持つ手を見てビックリ!指の1本1本に派手な模様の
黒い刺青で爪も伸ばし幼児をあやしている。




2日目:ドーハ発8時40分でウイーンまで5時間。昼食も機内食。13時半ごろ着後、バスで世界遺産のウイーン歴史地区を観光。
16世紀のベルヴェデーレ宮殿へ、そして世界遺産のシェーンブルン宮殿はマリア・テレザ色の宮殿。
相変わらず豪華絢爛な内装現在は公務員が住居としているが家賃は100u=5万円でクーラー無し、シャワーのみとのこと。
現地ガイドはニヒルな感じの斉藤さん。オペラ座は夏は休みとのことでバスの中から。
夕食はレストランでポークシュニッツェルを頂く。大きなポテト付きが毎日続くとは・・・。
オーストリアのボーゼンドルクのアルミアホテル泊。眠いzzz
3日目:8時出発ということで皆さん10分前にバスにスーツケ−スを積もうとロビーから出たが、運転手も見えているのにバスのエンジンをかけない。
添乗員さん曰く「労働時間の関係であと5分待ってくれ」と言う。成る程と納得いくが日本のようにサービス業という感覚ではないようだ。
今日はチェコに向け高速を走る。こちらは乗用車の高速道路制限は130km!バスは100km、無口な感じの運転手さんヨゼフさんも飛ばす。
269km走ってチェコのチェスキー・クロムロフへ。


昼食は洞窟で魚(ます)料理とポテト。世界遺産の町並み。

ヴルタヴァ川では何艘ものカヌーで若者たちが急流くだりに興じていた。
13世紀に居城として建てられ増改築後、16世紀には今のルネッサンス様式からゴシック、バロッグ建築が混ざり合っている。
チェスキー・クロムロフ城までかなりの階段なので、私は1人で待つことにする。
小さなお店で絵葉書を買って待つ間、腰掛けて書いていると次々とツアーの方々が降りて来られた。
スボルフスキ広場の三身一体の像で集合しバスで出発。









24km行くと可愛い町並み。ここも世界遺産のホラショビッチェという街。
おもちゃの世界に紛れ込んだよう。コレクションの指貫を買う。

プラハまで148km。高速道路の両側に風車が次々現れ、一体何基あるのかと驚かされる。数えきれない。プラハのヒルトンホテル泊。

4日目 プラハ市内観光へ。ここも世界遺産歴史地区。プラハ城では午前9時の衛兵交代の
儀式を見ることが出来た。
前回来た時も、微動だにしない衛兵と写真を撮ったが今回もパチリ。



14世紀にカレル4世の時代に建てられた重厚な建物。高台にあるので眺めがいい。
「百塔の街」と言われるくらいオレンジの屋根の間にあちこち教会の尖塔が見える。
ヴルタヴァ川に架かるカレル橋はゴシック様式の15世紀初めの建築。520mの橋の両側の欄干に
30体の大きな聖像が並ぶ。




ボヘミアガラスの店で休憩と買い物。宝石がいっぱい。買わないつもりで何気なくウインドーを覗き、そんなに高くないかなぁって気に入ったのを1つ。
昼食はチキン丸ごとと丸い蒸しパン風、そしてデザートはケーキ。何と大ビール2.5ユーロで、小ビール・水やジュースは2ユーロ!
午後からポーランドへ。バスで200km。途中、郊外の高速道路沿いに沢山の風車が並び圧巻!チェコ側に多い。
しばらくすると又、大きな風車が100基なのか200基なのか数えられないくらい並んでいる。今問題になっている原発をこういう風に自然エネルギーに変えればいいのかと感心した。
いつの間にか国境を越えている。バスに乗ったままポーランドのヤヴォルの到着。
世界遺産のヤヴォル平和教会へ。16世紀建築の木造のプロテスタントの教会。



観光後、ポーランド第4の都市ブロツワフで宿泊。夕食はビゴスというキャベツ煮込み。
夕食のレストランへ向かう通りでは、店の外で所狭しとテーブルが並び、ビールジョッキを片手に沢山の人々が陽気に飲む姿が印象的。










5日目 ブロツワフ観光のあと、270km走ってクラクフ到着後昼食。現在のワルシャワの前、ポーランド王国の首都であったクラクフは世界遺産歴史地区。
数学者のコペルニクスが生徒として在学したクラクフ大学を見学。
次に聖マリア教会・織物会館のある広場へ。2つの尖塔を兄弟が競って建て、弟の方が高くなったことに怒り、塔の上から兄が弟を突き落としたという伝説で
毎時聞こえるラッパの音が毎回途中で途切れるようになったそうな。
この日も丁度3時にラッパの音が聞こえてきて途中で途切れた。
織物会館は全てポーランド製で輸入物は一切ないとの説明で自由行動。
夫はコレクションのアンティークのナイフを探したがない様子で小さな飾りのナイフを購入。
再集合してヴァヴェル城へ。14世紀の建物。
ドラゴンが守り神とのことで城を降りた場所に口から燃える炎を吐くドラゴン像に驚かされる。
夕食はピエロギというポーランド風餃子で、水餃子に似ていて美味しかった。
宿泊はクラクフのホテル ショパン。いよいよ明日は朝からオンフィエンチム=ドイツ語でアウシュビッツ収容所へ。
ポーランドでの最後の食事の時に添乗員さんが「もうポーランドズロチは使えませんので」と言ったので、2〜3軒隣に食べ物など売る店があり、みんな小銭を持って「これだけで、何か買えるもの」という感じで各々チョコレートや飴やお菓子を買う。
夫はワインを私はチョコレートを買った。
もう一度、チェコへ向かう。南部のブルノで1泊。
途中、世界遺産の32mの高さの聖三位一体の碑のあるオロモウツ観光。16世紀に栄えた。
(記述日2011.9.16)
(掲載日2011.12.14)
終わり
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