10.ポートワインの本場、ポルトガル発祥の地、ポルト(2003.1.25)

ドゥーロ川河口に開けた人口約40万人のポルトガル第二の商業都市ーポルト。

ポルトガル発祥の地であり、15,16世紀の大航海時代には、海洋貿易の拠点となった。ここはサンフランチェスコ教会が、(世界遺産ー9)となっている。

朝、出発時間まで妻と二人付近を散策する。ドゥーロ川の川岸まで行く。市電の車庫があり、川岸にはヘリコプターの発着場があった。この町はリスボンと同じく坂道が多く、到る所で水が吹き出ていた。

早朝の為人は少なく、散髪屋が開いていた。妻がガラス越しに覗くと、散髪してもらっている叔父さんが妻に手を振った。人懐っこいポルトガル人だ。

坂道をポカポカ音を立てて二頭の白馬がやってくる。二人のお巡りさんだ。またもや妻が手を振ると、勤務中のためか、年配のお巡りさんが、若き同僚に分からないように、馬の腹付近で微かに手を振って挨拶を返してくれた。妻は大喜び。

バスで市内観光する。ポルトガルで一番高い75mの塔が建つ「クレリゴス教会」。旧市街の中心広場「リベルダーデ広場」。

そしてボルサ宮の隣、ドゥーロ川沿岸に偉容を誇るゴシック式教会「サンフランチェスコ教会」。

正面はロマネスク様式。内部は祭壇・円盤などはバロック趣味。天井・壁・柱全てに金箔が貼られており、さん然と輝いてはいたが、秀吉並みの成金趣味を感じた。

大航海時代の他国から奪った金銀財宝の多さを証明していた。
ここからポルト歴史地区が一望できた。

ポートワインの工場(というよりワインの貯蔵庫)を見学。ポートワインはここポルトで作られた有名なワイン。

ドゥーロ川の中流地方で採れたブドウを、ここポルトの「ビラ・ノバ・デ・ガイヤ」で寝かし、品質を確保し世界に輸出しているワイン。

黒い服を着た若い美女が説明してくれた。一般的にスペインもそうだが、ポルトガルの女性は15,16歳がほっそりして美しい。

二十歳を過ぎればどうしてあんなにボリューム豊かになるのだろうか。結婚すればビヤ樽みたいに貫禄がつく。
自分用のポートワインのみを買った。

「リスボンっ子は遊び、コインブラの人は歌い、プラガの人は祈り、ポルトの人は働く」と言われるように、ポルト人は勤勉なことで知られる。商工業の中心地としてワイン工場をはじめ、鉱工業・化学工業・造船・繊維などポルトガルの多くの工場が集まっている。
日本の東京と大阪のようか。(最近はだいぶ様相が変わってきている。大阪の経済都市としての地盤沈下)

昼食は、ヴィアナ・ド・カステロにあるポルトガル古城ホテルポサーダで楽しんだ。このように古城を改造した国営のレストランをボサーダといい、ポルトガルでは42箇所ある。雰囲気が良く妻は大感激。

バスで、220km離れているバチカン・エレサレムと並ぶ3大聖地の一つである「サンチアゴ・デ・コンポステーラ」へ向かう。
国境を越えてポルトガルからスペインのガルシア地方へ。

夕飯はホテルで食べた。ホテルは「ウサ サンチアゴ アポストル」。ホテルは二つの部屋もあり最高だった。妻はご満悦。

続く
(記述日:2003.2.10)
(掲載日:2003.2.10)
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