12.レオン観光とサラマンカ・アビラ・セゴビアの世界遺産(2003.1.27)








12.レオン観光とサラマンカ・アビラ・セゴビアの世界遺産(2003.1.27)


まずレオン観光だ。レオンは、カスティーリャ王国とともに、スペイン統一の原動力となったレオン王国の首都で、巡礼の道の中継点としても発達した。
レオンのカテドラル














現在は近代的な商工業都市として生まれ変わっている。



スペイン三大カテドラルの一つである「カテドラル」見学。13世紀後半に建てられたゴシック様式の傑作で、調和のとれた佇まいから「ゴシックの理想像」と呼ばれる。
サラマンカの「マヨール広場」














内部の彫刻等美しかったが、何と言っても120枚以上にも及ぶステンドグラスの華やかさには度肝を抜かれた。私がこれまで見たステンドグラスではずば抜けて立派なものだった。
貝の家














ステンドグラスで飾られた高い円形のバラ窓から太陽の光が差し込み、内部をスポットライトのように照らしている。その華麗さはまさに光の織りなす芸術だった。

新旧カテドラル














又見事なフレスコ画が残る「サン・イシドロ教会」も見学した。

アビラの城壁














昼食に「カスティーリャ風スープ」を食べて、サラマンカを目指した。


アビラを背景に














サラマンカ旧市街は世界遺産(12)だ。スペイン最古の大学がある旧市街は、繊細な彫刻を施した建物が多かった。
まず旧市街の中心「マヨール広場」に行く。広場を囲む建物は、細密で豪華な装飾が特徴のチュリゲラ様式で統一されていた。広場の景観はスペイン一番と言われるだけ立派なものだった。ベニスの広場より大きな感じだった。
北側の鐘を備えた建物は市庁舎。

アビラの城壁と市街














「貝の家」は、石の壁に400もの貝を埋め込んだユニークなものだった。貝は帆立貝で巡礼の旅のシンボルだそうだ。

新旧のカテドラルを見、セルバンテスやコロンブスも学んだスペイン最古のサラマンカ大学を見学。


イスラム教徒との戦いを象徴する城壁が町を取り囲んでいる「アビラ」。城壁都市アビラが世界遺産(13)だ。
カトリックの聖女サンタ・テレサの生誕の地でもある。

白雪姫モデルの城前で














数本の古い柱のある展望台から「アビラの城壁」を見学。町の中心部はこの城壁によってすっぽりと囲まれていた。高さ12m、厚さ平均3m、周囲は2526mにも及ぶと言う。


次に古代ローマからの歴史を持ち、カスティーリャ地方の中心だった城塞都市「セゴビア」。ここにあるセゴビア城が世界遺産(14)だ。
ここのローマ水道橋は文句なしに圧巻であり立派だった。ヨーロッパ各地に残るローマ水道橋の中で一番美しいと言われるのも納得。 全長728m、高さは28m。花崗岩のブロックを積み重ねただけで、2段アーチの形で構成されている。造られたのは紀元1世紀頃らしいが、今でも現役とは恐れ入る。

ローマ水道橋














エレスマ川とクラモレス川の合流地点に聳える美しく繊細なアルカサル(城)。その優雅な外観からディズニーの「白雪姫」のモデルになったらしい。
もともとは王家の居城であった城で、イサベル女王の即位式もここで行われたとのこと。
旧市街の街並みも素晴らしく、必死に歩き回って足が棒になってしまった。

今日は三つも世界遺産を廻った。世界遺産の一番多い国はと尋ねられれば、大概の人は(私もそうだが)「イタリア」と答える。
ところが実はここスペインには、、34の世界遺産があり、世界一とのこと。

スペインの首都マドリードへ着く。夕食は「仔豚の丸焼き」だった。美味しかったが量が多すぎた。
連泊のホテルは、「フィエスタ グラン ホテル コロン」。
長かった旅も明日のマドリードとオプションツアーの「トレド観光」で仕舞だ。


続く

(記述日:2003.2.11)
(掲載日:2003.2.11)




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