西安(2004.7.28〜8.4)














1.西安

深田久弥100名山も残すところ後3山となった。
100名山達成後は、永年の夢であったシルクロードを歩きたい。深田久弥も晩年はシルクロードの主として中央アジアに目を向けていたみたいだ。
今回の西安・敦煌・トルファン・ウルムチの旅は計画してやっと3回目にかなった旅行だ。
一昨年はサーズ風邪の為、昨年は自治会長就任の為止む無く諦めた。
今回はJTBの「 シルクロード浪漫紀行 西安・敦煌・トルファン・ウルムチ8日間 」である。

乗ってきた飛行機















7月28日(水)8時に関西国際空港に集合。集まった仲間は総勢30名。少々多いが仕方が無い。添乗員はNさん。
待合室で何時ものようにお茶を飲み、10時にCA162便(中国国際航空)で北京に向かい、12時10分に北京着。
北京の空港は大混雑。ここでトラブル発生。空港到着後トランクを各自取り出し、改札を出て中国の案内人と出合ったが、西安への乗り換えの為、場所を移動中に案内人を見失う。2時間もの待ち時間があるのに、我々は為すすべも無い。添乗員のNさんは旗も無くあっちこっち案内人を探してウロウロ。時々戻ってきては「案内人は来ましたか?」と聞くが、我々は案内人の顔もまともに覚えていない。
結局やっと案内人と遭遇したが、既に時遅しで予定の飛行機に乗ることを拒否された。次の予定も立たない。最悪の場合、北京泊まりも考えられる。結局ばらばらに別の飛行機で北京に飛び立った。
何とか飛行機に乗って、西安に着いたが、一人の男性のスーツケースが無くなってまたまた待機。結局この日の予定の「城壁・城門」の観光は中止となった。今晩のホテル「唐華賓館」に着いたのは予定よりかなり遅れてだった。夕食もばらばらで急遽ホテルに変更。

赤い月















小奇麗なホテルの部屋















7月29日(木)、朝ロビーで会うも、Nさんは「色々なトラブルが重なって昨夜、皆に迷惑をかけたが、全員無事に昨夜中に北京にこれて良かった」と説明。実際は見失った責任、連絡不十分、案内人に任せっきりのことが原因だとの反省が無かった。
皆の気持ちもその辺の不信感が芽生えたと思う。
JTBのロシア旅行の時もそうだったが、JTBの添乗員は質が悪いみたいだ。最近阪急トラピックスでの旅行が多いが、添乗員はすべてしっかりした良く気のつく人達だった。
今日は終日西安市内観光。昨日の予定分もする為かなりの強行軍。
西安は前漢、隋、唐三代の都であり、シルクロードが最も繁栄したのも、この三代の時だったので西安はシルクロードの東の起点とされている。西安は昔は長安といい、中国5000年の歴史の内、約1500年11代の王朝があり王朝の数と歴史の長さでは北京以上だ。
まずホテルの隣にある「大雁塔」の見学。652年の建立、印度様式で高さ64m。
大雁塔















次に玄宗皇帝と楊貴妃の愛の場所である「華清池」を訪れた。ここには楊貴妃が使ったと言われる風呂も発掘されていた。
楊貴妃の像と私















梨園















華清池















楊貴妃の使った風呂















ここから見える山の中腹の白い建物が、蒋介石が捕らわれ国共合作がなった「西安事件」の場所だと教えられた。
陜西歴史博物館や碑林見学。 大雄賓殿















獅子の像















太極拳















博物館















碑林















今から30年前に発見された「秦始皇帝の兵馬俑坑」を見学。8000体もの兵士が地下に眠っていたとは驚きだ。一人ひとりの顔が全て違うのはすごい迫力だ。 秦は始めて中国を統一した強大な封建帝国であったことが良く分った。
秦始皇帝の兵馬俑坑















秦始皇帝の兵馬俑坑















秦始皇帝の兵馬俑坑















秦始皇帝の兵馬俑坑















秦始皇帝の兵馬俑坑















発見者の揚さんがパンフレットを買った見学者にサインしていたので私も一冊記念に買った。
発見者の揚さん(サインをして貰った)















昼から長安の西城門からシルクロードの出発点を眺めた。説明者はこの窓から晴れていればローマが見えると言って皆を笑わせていた。
私はここで中国古代の短剣の模造品を買った。各地の古い型の短剣を買うのは私のささやかな趣味だ。今回の旅でも数本手に入れた。
西城門の城壁は修理中















城門















西城門内から西域へのシルクロードを眺める















ローマへの出発点















夕方になって鐘楼と鼓楼を見学。鐘楼は修理中で外から眺めただけだった。
鼓楼















鼓楼















強行軍の西安見学で、西安はいずれゆっくりと時間を掛けて見回りたいものと思った。
昼食・夕食はその地方の郷土料理で美味しかった。
ビールは10元(日本円で130円)で毎食事に飲んだ。ここ西安の石榴は有名。古来吉祥の象徴とされる石榴はイランが原産地で、張騫が西域から持ち帰ったもの。長安では2000年の栽培の歴史がある。
明日は朝早く敦煌に向けて出発だ。



(2004.8.11)












                                  続く 




「中国シルクロード旅行」ページに戻る