今日、2001.6.1、35年間勤めた会社に辞表を出してきた。
定年まであと1年半、未だ50歳台、今なら足も達者で100名山に挑戦出来そうだ。
農的生活をしながらシルクロードも旅したい。やりたいことが山程ある。念願かなって晴れて自由の身。
会社のことは後進に道を譲り、私の人生これからだ。
夕方、スーツ姿のまま谷町4丁目駅のロッカーから山道具を引っ張り出し、集合場所の大阪南港フェリーターミナルへ行った。
いつもの「名鉄観光」の登山で総勢42名、半数はこれもいつも通り女性だ。スーツはいつも通り私だけ。次回からは私も山姿。
2等寝台に荷物を置き、レストランで晩飯だ。海を見ながら、35年間のサラリーマンに別れの乾杯だ。
楽しみの風呂に浸かり、明日のため早く寝る。
6月2日、朝5時半起床。サンドイッチとコヒーで朝食。6時50分に別府港に着く。
「やまなみハイウェイ」で阿蘇山登山口の仙酔峡に向かう。
カルデラ火山としては世界一の規模を誇る阿蘇山。高校の修学旅行以来だ。
阿蘇山は根子岳・高岳・中岳・杵島岳・烏帽子岳の5岳を中心とする山の総称である。
九州の一大観光地となった阿蘇山ではあるが、この仙酔峡は静かな山の登山口だ。標高880m、9時21分出発。高岳へ通じる長い尾根、通称「馬鹿尾根」を進む。ゆっくりとマイペースで登る。足の調子は良い。集団の中程で歩く。遅い人がいるのか、2回の長い休憩があり、足のひきつけも無く、11時に頂上に通じる尾根に飛び出す。
仙酔峡では「霧島ツツジ」は既に終わっていたが、ここでは満開だ。「鷲ヶ峰」の方に花を見に行く。元に戻り、大鍋と呼ばれる旧爆裂火口の広く平坦な縁を高岳山頂目指して進む。標高1592mの高岳頂上に着く。
ここで支給されたおにぎりの昼食を食べる。ウーロン茶も美味しかった。
今日は霞がかっていたが最高の天気だ。展望も素晴らしい。
帰りは12時10分出発。一本道の為、又仙酔峡も確認出来、自由に降りてくれとのこと。下りにはめっぽう強い私。中岳の頂上を越えての通常2時間を1時間10分で降りた。
皆を待つ間のビールの旨いこと。いつもこのために下りは飛ばすのかな。
帰りは阿蘇温泉「阿蘇ファームランド」で2時間程ゆっくり寛げた。いろいろな露天風呂、赤いワイン風呂、藤椅子での昼寝。地ビールを片手に、みやげ物屋を冷やかしながらバスに戻った。
熊本空港から関西空港まで飛行機。深田100名山38座目だ。
終わり
(記述日:2001.6.2)
(掲載日:2003.2.27)