吾妻山登山
「サンケイ旅行会」で「吾妻山・磐梯山・安達太良山」登山があるという。磐梯山・安達太良山は既に登ったが、吾妻山は未だだったので軽い気持ちで申し込んでいた。
先日「悪沢岳」登山でリーダーの角崎さんが、「吾妻山・・・・」にリーダーで登ると言うので私も行くことにする。
9月1日(日)、午前7時20分に伊丹空港に集合。リーダーは角崎さん、添乗員は荒木さん、総勢23名何時ものごとく女性が多い。
8時5分発のANA731便で仙台空港に9時15分着。

天気が最高に良く、窓から北アルプスや蔵王等が良く見えた。
バスで米沢を通って、白布温泉の天元台に着く。天元台ロープウエイ・天元台スキー場のリフト3台を乗り継いで、かもしか天文台付近まで登る。ここは既に標高1715m。時間は1時24分。20分足らず登って展望台(1820m)に着く。
展望が素晴らしく青い空に先日登った飯豊山の山なみがはっきりと確認出来た。
急登続きの道をよじ登って、2時27分に「凡天岩」に到着。目指す吾妻山が遠くに姿を現す。深田久弥が「気の遠くなるほど遥か遠く」と言ったように茫漠としてつかみ所の無い高原であった。
40分程歩いて「西吾妻山」の頂上に立つが、そこはまったく展望がなく森の中に標識が立っているのでそれと確認出来るのみであった。

標高2035m、吾妻連峰の最高峰に立つも、感激は無く証拠写真の撮影だけであった。
30分程で水場に着いたが、谷底に下りていかねばならず、結局角崎さんと私だけが水を汲んできた。冷たい美味しい水だった。
4時6分、西大巓(標高1982m)の頂上。今回のツアー参加者は足が遅く、時間が予定以上にかかっている。リーダーは時間を氣にしている。ここから白布峠まで降り出す。私はリーダーの直ぐ後ろに付いて歩くが、数人の先頭グループから後続グループが遅れる。

「休憩を取って欲しい」「早過ぎる」という苦情が出、道中山の自慢話を大きな声でしゃべっていた女性が、私が後からリーダーを急かしているとの発言があったので、「じゃー代わって下さい」と言って、私は最後尾に付いた。
だらだらと降っていたので、バスに着いたのは予定時間をかなりオーバーした6時45分だった。道中は暗くなって降り、私は後続グループの面倒を見ながら降りた。数人の最も遅れたグループは添乗員の荒木さんとヘッドランプを付けて降りて着た。
一歩間違えれば事故につながる登山だった。

磐梯高原の「ホテル高原荘」で、時間の関係からまず食事をし、それから温泉に浸かった。
このところ飯豊山や悪沢岳と難しい山登りだったので、今回の吾妻山は拍子抜けだった。深田百名山59座目だ。
9月2日はツアーから離れて、私一人「蔵王山」に行くことにした。
9月3日は、又ツアーの一員として「安達太良山」に登った。沼尻温泉の方から「胎内岩」を通って登った。頂上付近は既に見知った風景だった。




(2002.9・4)
終わり
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