奥利根源流の秘峰ー平ヶ岳









10月12日(日)、今日は平ヶ岳登山日だ。天気が下り傾向とのことで、朝早く出発することとなった。
私は熟睡していたが夜中に大雨が降ったらしい。
3時起床で4時出発。朝起きれば小雨が降っている。
私は雨具を用意し、スパッツもつけて重装備で出発。本日は雨の中を歩く覚悟を決める。

中ノ股林道終点の登山口











平ヶ岳は奥利根源流域にあり、上越国境の最高峰である。
その名の通りの平たい頂上は、一帯に湿原が広がっている。深田久弥が登った頃は道も無く悪戦苦闘だったらしい。
今でも交通が不便で、アプローチが長い為、単独ではなかなか登山出来にくい山になっている。
先日の「会津駒ヶ岳」登山の折に、桧枝岐から平ヶ岳登山口まで見に行ったが、其処からでも登り6時間半、下り4時間半かかるとのことであった。
中ノ股川を渡る











今回は中ノ股川沿いの林道を終点まで、旅館の車で送ってもらうこととなった。その道を通行するためには、かなりの費用がいるみたいだ。

旅館から2時間ほどかかった。雨が本降りだ。ガスがかかって何も見えない。
6時に歩き出す。樹林帯を黙々と歩く。かなりの急登だ。山道が川のようになって水が流れている。登山靴は泥でびしょ濡れだ。
歩けども歩けども急登が続く。かなりしんどい登りだった。6時42分と7時34分に2回休憩を取って、やっと8時41分に水場に着いた。
木道を歩く











池塘と木道











ここからは湿原の中の木道歩きだ。リーダーの川原井さんが「天国と地獄」と表現していたが、この登りはきつかった。
9時15分に平ヶ岳頂上(標高2141m)に立つ。 平ヶ岳頂上(標高2141m)











頂上写真を撮って直ぐに下山。ガスの為展望はゼロ。
池塘群











池塘群と草モミジ











玉子石を見て下山開始。
玉子石











下山するに従って晴れてくる。青空も見えてきた。
笹











黄葉











黄葉と山











透き通った黄葉











紅葉











全山黄葉











全山の紅葉が素晴らしく綺麗だ。越後駒ヶ岳よりよっぽど艶やかだ。紅葉と黄葉の連続。
ピストンの為、朝通った道を下る。2時間一寸で待機していたバスまで戻ってきた。

紅葉











黄葉











紅葉











紅葉の谷間を歩く











紅葉











真っ赤な紅葉











黄葉











笹と黄葉











きれいな黄葉











ブナの黄葉











このような便利が無ければなかなか登れない山だ。この平ヶ岳登山で、深田100名山は90座目だ。

枯れ木のオブジェ











渓流と紅葉











バスで2時間以上走って、本日の宿舎六日町 「八海山パークホテル」に着く。
温泉に浸かり、何時ものごとく宴会だ。登山が終ったあとの宴会は皆の気持ちがリラックスして楽しい。
食堂での食事の後、ロビーでつまみやビールを持ち寄っての2次会となった。

二岐川の合流点











10月13日(月)、今日も雨。それもかなりの強さだ。八海山の中腹までロープウエイで登る計画も中止。
ホテルでゆっくりし、越後湯沢駅に10時頃到着。2時間近くの時間があった為、TさんやNさん・Yさん達と町をぶらぶらする。
ここは銘酒「八海山」の本場。彼方此方で利き酒を飲んでよい気持ちになってしまった。
駅で「舞茸ソバ」を食べ、新幹線で東京に出、「ひかり」に乗って帰ってきた。
新田辺に迎えに来てくれた妻の話では、留守中に孫娘を見に娘の家に行っていたそうな。お祭りがあって孫娘のハッピ姿が可愛らしかったと自慢話。

登頂証明書













終わり 

(記述日:2003.10.14)
(掲載日:2003.10.14)






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