秩父山群の王者-金峰山






今年の4月より仕事が忙しくなった。土曜日も3回続けて出勤と山に行く暇がなかった。
又ゴルフも珍しく多く入り,4月から千葉新日本CC(東京営業),美加の原(扇会),有馬ロイヤル(OUC),泉佐野(扇会30周年),紫CC(東京土木),鎌ケ谷(東京構築会)と6回も参加している。
平成8年6月8日,曇りがちだが思い切って金峰山へ行くことにする。

6時前南千住を出て,新宿7時発の特急で小淵沢まで行き,小梅線に乗り換えるが野辺山止まり。
駅前のタクシーは予約で満員。又小梅線に乗り,信濃川上で10時34分発のバスに乗る。
千曲川の源流に沿ってバスは走り,終点川端下に停まる。ここから金峰山荘まで舗装道路を1時間15分も歩かねばならない。
乗客の登山者10人程で運転手と交渉して,300円増しで行ってもらうことにする。これは大いに助かった。
11時22分金峰山荘前を出発。標高1880m。西股沢沿いに左岸を歩く。

1時間程歩いて,中の沢出会いにて沢の石に腰掛けて昼食を取る。若い女の子が1人『お先に』と追い抜いて行った。
15分の休憩を取り,冷たい沢の水を飲んで出発。200m程で休んでいる先程の彼女を『お先に』と追い抜いて,右手の登山道に取り付く。
原生林の中をひたすら登って行く。ガスがかかって展望が全然ない。
14時7分に今日の宿金峰山小屋に着く。15分の休み以外,2時間半歩き詰めたことになる。これが最近の私のペースみたいだ。
5時の夕食まで時間があるので,金峰山頂上まで行く。標高2598m。ガスがかかって何も見えない。カメラを忘れてきたので写真も撮れない。どうせあってもこのガスじゃ。
降りる途中に先程の彼女に会った。『すぐそこが頂上ですよ』と挨拶する。

今日6月の第2週は金峰山小屋の開山祭ということで,夕食後飲み会があった。
60人程の泊まり客で,小屋主の23歳の若い綾子さんの挨拶の後,見ず知らずの山仲間と飲み明かす。
どういう訳か自己紹介させられた。
60人のいびきでよく眠れなかった。ほとんどは中高年のおじさんおばさんんだ。

翌朝5時に朝食。小雨降る中,5時15分に出発。ハイマツの岩稜を辿る。千代の吹き上げといわれる岩稜を通る時は少し怖かった。
途中の大日岩は迫力満点だった。大日小屋を過ぎ,7時半に富士見小屋に着く。
ここから瑞牆山へ登ることになる。100名山のひとつ,3時間もあればと思ったが,雨が激しくなりまたこのガス,もしまちがいでもあってはと諦める。瑞牆山荘8時のマイクロバスに間に合うべく急いで下る。
7時45分に瑞牆山荘に着く。休みなしで2時間半で下ったことになる。

8時のバスは手違いのため来ず,タクシーを呼ぶ。山荘でコーヒを一杯飲む。
増富温泉でバスを待つ間,ラジウム温泉に入る。
中央線の韮崎駅から新宿に戻り,3時頃家に着く。


(1995.10.10 )


終わり






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