今シーズン最後の山行きに毎日新聞旅行の「苗場山と巻機山」を選んだ。
この二つの山を登れば深田百名山のこの地方の山は終わりだ。百名山93座目となり、来年に残り7座を登頂すれば達成となる。
しかし北海道の幌尻岳は今年の台風でアプローチの道路が38kmにわたってズタズタだ。又、その後に発生した地震によって修復が来シーズンまでに可能かどうか分らない。もし不可能なら幌尻岳は来年中に登れなく、百名山達成は再来年以降になりそうだ。
これもまた自然相手の山登りだから、運不運がありやむを得ないと思う。
10月23日(木)、京都駅集合。JR「雷鳥13号」に乗り、金沢駅で乗り換え、「はくたか11号」で越後湯沢駅に午後4時前に着いた。
バスで連泊の宿
「龍気」のある新潟県六日町に向かう。この辺は田中元首相の「越山会」の盛んなところだ。自民党を離党して無所属で今回の衆議院選挙に出馬する田中真紀子の本拠地でもある。
今回のメンバーは男12名女性18名、リーダーは良く知っている吉永さん、添乗員はこの前も一緒だった堂本さん。
何時ものように数名のメンバーは私の親しい山仲間だ。
部屋は4人部屋でまず温泉に浸かり寛ぐ。この龍気の温泉は漢方の温浴療法だった。塩分が多く含まれていた温泉は体に良いらしい。
夕食は何時ものように豪華だった。男性のMさんやTさんと吉永リーダー・堂本さんも加わって2次会の山談義。明日の巻機山登山を控えて、もう一度温泉に浸かり就寝。
10月24日(金)、5時45分起床。6時45分朝食。7時20分宿出発。
8時15分井戸尾根の桜坂登山口出発。ここの標高は760mだった。
私は何時ものごとくラストを歩く。その後ろは添乗員の堂本さん。トップはリーダーの吉永さん。
潅木と笹の中を緩く登るとやがて3合目になり、少し先から井戸の壁と呼ばれるジグザグの急登になった。



9時21分に焼松(5合目)の小さな平地に飛び出した。ここは井戸尾根の上だ。雪が積もっている。
歩くに連れて雪積量が多くなる。左側に割引岳や天狗岩の岩峰が見えてくる。






6合目を過ぎ、ニセ巻機山を越えて、木道を鞍部まで下ると9合目で、11時53分に避難小屋に到着。





そこから1時間ほど池塘や広場を歩いて、12時50分にやっと巻機山(標高1967m)頂上に到達。





周りは完全な雪景色だった。
小屋まで下って昼食。






下りはアイゼンを付け、慎重に降りた。


4時半頃バスに戻り、旅館「龍気」に戻る。雪の中を歩いた為、足が冷たくなっている。温泉に飛び込む。
明日は苗場山だ。何時ものように豪華な夕食を食べて寝る。


終わり
(記述日:2003.11.2)
(掲載日:2003.12.2)