6月末に35年間勤めた会社を辞めた。定年まで1年半残っていたが、自分の好きなことをやる為に、気力と足腰のしっかりしている内に、50歳台の今決断すべきだと思った。
6月1日に辞表を提出し、そのまま阿蘇山に登った。6月は送別会等結構忙しく、7月に入っても健康保険の切り替えや、ハローワーク等バタバタしていた。
今回の白根山は楽なコースの為、妻と二人でと考えていたが、個室付き京都発のコースが中止となり、難波発のコースに私一人の参加となった。
7月7日七夕の朝、妻に生駒駅まで送ってもらう。難波OCAT南側駐車場に集合すれば、サンケイ旅行会主催の今回の旅は、「草津白根山ウオークと横手山・草津温泉」となっていた。
もし白根山に登らないなら、半額のキャンセル料金を払って止めようと思った。添乗員の女の子(椎村佳代さん)に聞くと登るという。それでは参加するか。どうせ時間は一杯あるのだから。
総勢25名、半数はいつものように女性だ。夫婦連れも数組ありそうだ。7時45分出発。
今回は人数が少ないため、二人用座席に一人ずつ座った。ゆったりとした旅だ。
名神高速・中央自動車道・長野自動車道とまさしく高速のドライブみたいだ。駒ヶ根サービスエリアアで昼食。結構美味しかった。中野ICで高速を降り、志賀高原の「のぞき」へ行く。
ここからスカイレーターとリフトで横手山山頂(標高2305m)へ行く。黄色いニッコウキスゲが満開だ。360度の展望が素晴らしいそうだが生憎ガスの為あまり良くなかった。雨模様を予想していたが、降らないだけマシと考えよう。
そこから渋峠(標高2172m)までミニミニハイキング。20分程歩いただろうか。又バスに乗って草津温泉の「ホテル東急」へ行く。単独の男4人部屋だ。
まず温泉に浸かる。露天風呂もありいい湯だ。座敷の宴会場で夕食だ。またまた豪華な食事。ビール2本飲んでいいご機嫌だ。
隣に座った同室の井上さんは100名山80いくつこなしているベテランだ。恐れ入りました。食後又温泉に浸かって寝る。
朝、5時半起床。朝風呂に入る。湯から出たら井上さんが「湯畑」へ行こうと云う。彼は昨晩も行ったらしい。
源泉の湧いている所で、湯の花が採取出来るから「湯畑」と言うらしい。
想像以上の立派な場所だった。直ぐそばに源氏に因んだ「白旗の湯」があった。
覗けば町営で無料とのこと。早速湯を頂戴する。一つ目の湯は熱くて入れない。二つ目は丁度良い加減だ。これで今回は4回温泉に浸かったことなる。
6時45分からバイキングの朝食。7時50分ホテル出発。先程見た「湯畑」見学。
バスで白根山へ向かう。白根山・逢ノ峰・本白根山の三山を総称して草津白根山と呼んでいる。
白根レストハウス(標高2013m)に着く。ここからハイキングだ。ロープウエイ山頂駅を通過し、二つの「いもり池」を両側にみて、ゆっくりと登る。
椎村さんと最後尾を歩く。いろいろな花の名前を教えてもらう。「ごぜんたちばな」・「ミツバオウレン」・「イワカガミ」等々。から釜の見えるところへ来た時、「こまくさ」の群生地にぶつかった。絶滅寸前の危機からから復元された「こまくさ」群落だ。小さな紅い可憐な花。これほど見事な「こまくさ」は初めてだ。これを見ただけで今回の旅は値打ちがある。
本白根山展望所(標高2045m)で休憩。一番高いところは直ぐそばだが誰も行こうとはしない。案外禁止されているかも。今回の白根山は全体の山をもって「白根山登山」とすべきか。
帰りは「鏡池」・「弓池」を通って降りる。途中「ひかりごけ」も見た。レストハウスで昼食。生ビールが美味しかった。食後「湯釜」を見る為に歩き出すが、一杯のビールが利いてつらかった。
しかし白い山肌に囲まれた白濁したエメラルドグリーンの湯釜は幻想的で素晴らしかった。
まるで絵の具でべったりと着色したようだ。
帰りは又高速のドライブ。いろいろ妻に土産を買って、夜9時過ぎに妻に生駒駅まで迎えに来てもらう。
深田久弥100名山の39座目だ。今年と來シーズンで何とか100名山を完登したいものだ。
終わり
記述日(2001.7.10) )
掲載日(2003.3.3)