十勝岳登山









毎日新聞旅行社の「十勝岳とトムラウシ山」に申し込んだ。

トムラウシ山は深田百名山でも幌尻岳についで飯豊山とともに困難な山とされている。昨年飯豊山には登ったが、幌尻岳とトムラウシ山はまだだった。今年の夏には幌尻岳にも挑戦するつもりだ。

6月20日(金)午前10時に伊丹空港に集合。総勢43名の大所帯だ。男女は珍しく半々。何時もは多い女性達は「トムラウシ」と言う名前に恐れおののいたのか敬遠したのか。今回参加している女性陣は多分選りすぐれたつわもの達なのだろうと想像する。
添乗員はキナバル山で一緒だった河村さん。後二人の添乗員と現地ガイドの間さん。
全日空777便で新千歳空港まで飛ぶ。昼食は自前なので、関西国際空国で幕の内弁当と缶ビールを買う。
新千歳空港からバスで 十勝岳温泉の「カミホロ荘」に向かう。
ルピナスの花











途中、北海道のプロヴァンスと言われるラベンダーの里 「上富良野」を通る。少々のラベンダーとニュージランドでは毒草と言われるルピナスの花。パッチワークの丘が広がるパノラマロード。狩勝峠を越えて、北海道で一番高所標高にある秘湯(1280m)十勝岳温泉郷。
夕方に「カミホロ荘」に着き、温泉と贅沢な晩餐を楽しむ。

カミホロ荘











6月21日(土)今日は十勝岳登山だ。天気は台風6号の影響で悪い。小雨降る中の出発だが、回復を期待して雨具を付けず。
登山口の「望岳台」までバスで送ってもらう。
十勝岳は活発な火山活動を続ける十勝連峰の最高峰。

ガスで煙る望岳台











8時15分出発。標高995m。8時42分に最初の休憩。43名の大軍団だが皆の調子は良さそうだ。私は最後尾をゆっくりと歩く。今回の山旅では殆どラストを歩いた。ガスがかかって何も見えないが、道端の「イソツツジ」が綺麗だ。
9時19分、十勝避難小屋に着く。ここは標高1415m。10時22分に分岐着。周りはガスの為、視界は殆ど無い。岩の上でイワヒバリのような小鳥が鳴いている。時々「ドーン」と音がする。ここは昭和噴火口の傍なので爆発かと思ったが、後に聞いてみると自衛隊の演習だそうだ。
途中の標識











単調な道をゆっくりと登る。火山灰の広い尾根を登る。この十勝岳登山は富士登山のように味気ない登山だった。展望も無かった性かも知れない。
11時24分に十勝岳(標高2077m)頂上を踏む。ガスの為展望はゼロ。
12時に下降開始。13時19分に避難小屋。下界に下りるに従って天気は良くなる。しかし十勝岳は姿を見せない。
最後の30分程は、最前列に出るが飛び出す許可がリーダーから無いため、ぶらぶらと歩く。

十勝岳頂上











「望岳台」に帰ってきて、缶ビールを飲む。下山後のこの味は何時飲んでも最高だ。
今日の登山は行き3時間、帰り2時間往復5時間の楽なコースだった。明日のトムラウシ登山の足慣らし。
深田百名山75座目だ。

バスでトムラウシ温泉に向かう。今日の宿泊地「東大雪荘」は2連泊だ。
大雪山国立公園の原生林に囲まれた秘湯、トムラウシ温泉。温泉に堪能する。夕食後は阪神巨人戦をテレビで観る。
阪神は8回裏に大量得点である10点を入れたので勝ちを確信して寝る。明日は午前3時起床だ。


「高峰高原ホテル」











登頂証明











 

終わり 

(記述日:2003.6.24)
(掲載日:2003.6.24)






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