厖大な薬師岳









(写真をクリックすれば、説明文が現れます。)


北アルプスの心臓部、黒部川の源流地帯にある薬師岳・水晶岳・鷲羽岳・笠岳に登る5泊6日の山旅が、毎日旅行で計画された。
山小屋5泊は毎日旅行で初めての試みという。
今回は富山県の折立から岐阜県の新穂高温泉に降りるコースなので、何時ものように荷物を民宿もしくはバスに置くことが出来ない。
最初から最後まで自分で担いでいく縦走コースだ。
50リットルのザックにコンパクトに詰める。それでもかなりの重さだ。

8月24日(日)、京都駅7時38分の特急「サンダバード1号」に乗る。添乗員は旧知の吉永さん。
男性9名女性6名の15名だ。夫婦2組。前の五竜岳・鹿島槍ヶ岳と同じく男性が多い。
富山駅10時20分着。コンビニで非常食を仕入れる。
有峰湖











バスに乗って「有峰湖」を通り、登山口の折立に着く。
折立の薬師岳登山口











ここは標高1356m。準備運動をして12時30分出発。リーダーはここから参加の永井さん。男性の松居さん、女性の杉山さんは旧知だ。
愛知大遭難碑











太郎坂は急登だった。2回の休憩を取って、2時間足らずで1870mの三角点に到着。そこからはゆったりとした尾根道だ。
ニッコウキスゲ











ニッコウキスゲやトリカブトを愛でながら、太郎兵衛平に着く。トリカブト











ここに本日の泊る山小屋「太郎平小屋」が建っている。
午後4時47分だった。
ここは薬師岳や雲ノ平、そして今回は登らないが黒部五郎岳への分岐点になる。

8月25日(月)、ガスがかかって雨模様。4時起床、5時食事、6時出発。
今日は空身で薬師岳往復そして荷物を担いで薬師沢小屋へ。
20分で薬師峠のキャンプ場。ここで水を補給。
太郎平小屋から薬師岳へ











ここからはきつい登りだった。7時に休憩。周りは高山植物が多かった。チングルマ・ハクサンイチゲ・ウサギギク等々。
薬師岳山荘











東南稜から薬師岳頂上へ











7時58分、薬師岳山荘。東南稜は「迷い薬師」とも言われ昭和38年の愛知大大量遭難はここを頂上と勘違いしたことから起こったらしい。13名が犠牲になったこの遭難事故は私も微かに記憶がある。
頂上写真











頂上写真











8時56分薬師岳頂上到着。標高2926m。
展望は余り良くなく、頂上写真を撮って9時15分下山開始。
雪渓











10時山荘着。10時42分薬師平。そして太郎平小屋に戻って昼食。
弁当は食べず、持参した「きつねうどん」にお湯を注いで食べる。
ハクサンフウロ











太郎平小屋前(薬師岳を臨む)











12時半に小屋出発。水500mlを4本持っていく。ザックがずしりと重い。薬師沢沿いに下る。
ウサギギク











チングルマ











チングルマとハクサンイチゲ











1時間ほどで左俣出会い、3時過ぎに本日の宿舎「薬師沢小屋」に到着。

薬師沢小屋











ここは黒部川の奥地。黒部川には「下の廊下」・「上の廊下」があるが、ここは「奥の廊下」の真ん中だ。
小屋前の吊橋の傍に、「ここで流されたら、黒四ダムまで直行!」との警告。
黒部川源流地帯











今日登った薬師岳で深田100名山は81座目だ。


登頂証明











終わり 

(記述日:2003.9.2)
(掲載日:2003.9.2)






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